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admin @ ubiquitin.jp
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2013年 9月 15日 (日) 14:19:08 JST
PubmedID: 23942237
日時: 2013/09/15 02:09:08
投稿者: 京都大学大学院医学研究科 細胞機能制御学 佐々木義輝さん
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タイトル: Bリンパ球の発生、機能における直鎖状ポリユビキチン鎖の役割
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Bリンパ球特異的にHOIPの活性中心を欠損するマウスの解析結果を発表しましたので報告します。
このマウスを解析し、以下の事を明らかにしました。
1) このマウスでは、成熟Bリンパ球のうちB2細胞、MZ B細胞は正常に発生するが、B1細胞の数は著明に減少する事。
2) T細胞依存性抗原およびII型T細胞非依存性抗原に対する抗体反応ともに低下する事。
3) TNFRスーパーファミリーに属する受容体CD40やTACIの下流における古典的NF-κB経路とERKの活性化が障害されている事。この事が、抗原特異的な抗体反応が障害されている原因の一つであると考えられる事。
4) LUBACはIKK複合体依存的にTpl-2を活性化することでERKを活性化する事。
5) B1細胞の発生やII型T細胞非依存性抗原に対する抗体反応に重要な役割を持つ事が知られているB細胞抗原受容体(BCR)からのシグナルは正常である事。
6) TLR下流においても、LUBACは古典的NF-κB経路とERKの活性化に関与するが、TLR4とTLR9下流において古典的NF-κB経路活性化への関与の程度が異なる事。
これらの結果で強調しておきたい事の一つはLUBACによる直鎖状ポリユビキチン鎖は古典的NF-κB経路を活性化するすべての受容体の下流で機能しているのでは無いと言う事です。BCR下流ではどのようなメカニズムが働いているのかを明らかにする事は、今後の重要な課題だと考えています。
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